日 時 令和7年8月30日(土)10:00~11:00
場 所 南光台老人憩の家
訪問者 曽根事務局長 五十嵐活動推進員
● 令和7年度の事業計画に掲載されております「単老会長、会員との意見交換、情報交換」。この事業は,単老における会員の皆様の活動の様子を見学させていただきながら、会長さんや会員の皆様にお話を伺い、その様子をホームページに掲載し、ぜひ他のクラブに参考にしていただきたいという趣旨で始めることとした事業です。
その記念すべき第1回目は,泉区の南光台第二天寿会を訪問させていただきました。当日は、南光台老人憩の家を会場に、健康マージャンが開催されており、会員の皆様は真剣な中にも楽しそうに健康マージャンに取り組んでおられました。活動の合間を縫って石田会長と意見交換、情報交換をさせていただきました。その内容は以下のとおりです。
事務局長:いろいろお話を伺えればと思います。基本的には実態調査票を元に現状を伺いたいと思っています。まず、会員を他の地域から受け入れ可とされていますが、受け入れることになった経緯をお話ください。
石田会長:現在、小松島から1名来てもらっています。この地域だけではどうにもならなくなってきています。他の地域から受け入れは行っていこうと思っています。
事務局長:役員に副会長兼会計1名、監査役2名の3名とありますが、後継者の方は決まっていますか。
石田会長:後継者はいない。当クラブも高齢化が進んでおり、次の会長をお願いしたいと言っても首を横に振られてしまう。どこのクラブも同じだと思っていますが、平成27年4月から会長になっているので、もうこの辺でという思いもあります。
事務局長:会員からの評価が高い行事に日帰り旅行とありますが、旅行先はどちらですか。
石田会長:令和6年の新年会は、古川の奥の方にある温泉に日帰りで行ってきて、皆さんに楽しんでもらいました。泊りでの旅行は皆さんの負担が大きいから日帰りにしています。また、6、7、8月、最近の暑さでは、外の行事も中止しています。熱中症で倒れて救急車で運ばれるようなことがあったら、会長の責任になるので、神経を使って慎重に行動しています。
事務局長:独自性の高い自慢の行事に輪投げ大会とありますが、具体的な内容を教えてください。
石田会長:輪投げは、会員の皆さんに体力的な面での負担も少ないし、好評を得ているので、昨年度まで、年4回だったところを、年6回に回数を増やしました。景品を出して(そんなに高いものではないが)やる気がでるように工夫しています。
事務局長:廃止も含め見直しを考えている行事等にゲートボールと回答されていますが、現状どうですか。
石田会長:すでに廃止にしています。会員も一人だけに減っていたので、不要なことは続けていられないと思ってそう判断しました。
事務局長:健康マージャンを見学させてもらいましたが、石田会長ご自身は、マージャンのメンバーに入らないのですか。
石田会長:マージャンは現在8名、2卓で行っています。自分は補佐に回り、欠席者が出たときに入るようにしています。会員同士で自由に楽しんでもらっています。基本的には、上級者の4人と、中級者4人とで別々の卓でわけていますが、上級者の人が中級者の中に加わるようにしています。そうしないとなかなか上達しないので。順位をつけたりはしていませんが、泉区老連の女性会員のみの麻雀大会の誘いも来ています。会場までの足がないため、参加は難しいと思っています。
事務局長:会員増強策では、口コミによる勧誘の協力をお願いしているようですが、具体的に教えてください。
石田会長:昨年は41名いた会員が28名まで減りました。しかし、3名の会員が入り、現在は31名になっています。増えたきっかけは、5月のグラウンド・ゴルフや軽体操、卓球の活動時に見学に来てもらったことでした。会員には、見学者が来たときに、粗末に扱わず、歓迎の姿勢で対応するようお願いしています。会員皆でウェルカムな姿勢が功を奏していると思っています。
事 務 局:会員の方から、一般の方への会員増強の声掛けで意識している点があれば、教えてください。
石田会長:まず、(声掛けする)相手の趣味を聞いて、一致する活動があれば、ぜひ、見学に来てほしいと言ってもらうようにしています。実際グラウンド・ゴルフに2人の女性達が見学に来てもらいました。ただ、その女性達は、すでにクラブ等の道具も持っていて、週一位のペースでの活動を期待している様子でした。当クラブの活動回数(春・秋2回)に満足がいかないようでしたので、ご希望に添えないと断った事例もありました。
事務局長:若手会員のアンケート結果を参考に卓球サークル立ち上げたようですが、現在の活動状況を教えてください。
石田会長:昨年から卓球台を準備し、6~7人で月4回ほど実施しています。無理はしないようにとお願いして活動してもらっています。
事務局長:クラブの運営面でご苦労されている点があれば教えてください。
石田会長:会員数が大きく減ったことに伴い、市の助成金額も大きく減ってしまっている。会費を増やすと会員から辞めるといわれそうなので、会費の値上げもできない。会計の方と相談しながら、慎重に取り進めています。
事務局長:ここまで伺った以外で活動していることがあれば教えてください。
石田会長:その他、副会長の娘さんを指導者としてお願いし、軽体操をしてもらっています。他には、カラオケもここ(老人憩いの家)を会場に、午前8名、午後8名で、90代の男性、女性も参加してもらって楽しんでいます。
石田会長:会員の皆さんには、私に至らないところがあれば、遠慮なく言ってと話していて、一方的な物言いにならないように気をつけています。
● 石田会長の、他地域からの受け入れを含め、見学者を迎え入れる際のウェルカムなスタンスが会員の皆様にも浸透しており、実際、新規会員獲得につながっています。
また、当日伺っただけでも、健康マージャン、日帰り旅行、新年会、輪投げ、グラウンド・ゴルフ、軽体操、卓球、カラオケなど、幅広い内容の活動が行われており、会員の皆様が楽しく活動できる体制が整っていると感じました。
さらに、若手会員アンケートを参考に新規事業(卓球)を立ち上げるなど、柔軟な対応や、会員の皆様に、「至らない部分は遠慮なく指摘していただきたい」という姿勢なども、大変参考になると感じました。
一方で、やはり、後継者育成と財政的なやりくりには苦労されている様子でし
たが、今回の訪問全体を通じれば、他の会長の参考になるようなお話がたくさん
伺え、大変有意義な訪問になったと思います。
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