福室福寿会

日 時 令和7年9月25日(木)10:00~11:00

 

場 所 福室上町集会所

 

訪問者 曽根事務局長 五十嵐活動推進員

 

● 第4回目は、宮城野区の福室青春会を訪問させていただきました。この日はサロンの開催とシルバーフェスティバルで発表する踊りの練習を見学させていただいた後、佐々木会長と実態調査票を元に意見交換、情報交換をさせていただきました。その内容は以下のとおりです。

 

事務局長:いろいろお話を伺えればと思います。まず、定例会が年に20回、月にすると月2回ほど開催していますが、実施状況をお話ください。

 

佐々木会長:昨年4月から会長になりましたが、 それまでは、会員の皆さんの意見が活動に反映されにくい状況でした。クラブ内の交流を深めるため、役員会の回数を増やし、役員間の意思統一を図ろうと思って回数を増やしました。

     また、役員間の連絡は、LINEのグループ登録を行い、急ぎの打ち合わせが必要になった時や、誰かが体調が悪くなったなどの連絡もグループLINEでやり取りしています。

 

事務局長:行事についての中で、「会員からの評価が高い行事」、「独自性の高い自慢の行事」、「廃止も含め見直しを考えている行事」の3項目に、「旅行」とありますが、その理由を教えてください。

 

佐々木会長:今まで、旅行を計画しても、参加者は10数名で、そのほとんどが役員の方達でした。旅行があることを知らない会員さんもいたようなので、今年は、半年前から日時等をお知らせし、旅行先も十何か所の中から、皆さんの意見を取り入れ候補地を選びました。結果、20名以上が参加する予定です。また、参加費の一部も補助する予定でいます。もちろん、会員以外の参加も募っています。

 

事務局長:旅行は、廃止を検討しているということではなく、中身を充実させる意味での見直しということですね。

 

事務局長:次に、独自性の高い自慢の行事等に、児童へのゴルフと記載されていますが、具体的な中身を教えてください。

 

佐々木会長:高砂市民センターに隣接された児童館がありますが、その児童館から、グラウンド・ゴルフを教えてほしいとの依頼があり、年に2回教えに行っています。子ども達がとても楽しみにしてくれていて、毎回3040人くらい参加してもらっています。

 

事務局長:その他に、芋煮会とありますが、どういう活動ですか。

 

佐々木会長:市民センター内の調理室を借りて、芋煮を作りみんなで食べたりしています。また、冬至かぼちゃも実施しており、大変好評を得ています。

 

事務局長:会員増強策に取り組んでいただいていますが、今日のようなサロンは、会員以外の方も対象ですか。

 

佐々木会長:もちろん、会員以外の方も受け入れています。今回、新たに加入した3人の皆さんにも早速参加してもらっています。

 

事務局長:他地域からの受け入れを可としていますが、人数の割合はどのぐらいですか。

 

佐々木会長:同じ宮城野区に中野という地区がありますが、以前は老人クラブがあった地区なんです。そこの会員だった5~6名の方達に入ってもらっています。青春会は、中野地区を含め5つの班で構成しています。班の班長にも定例会に出てもらい、仙老連や区老連からの伝達事項を伝え、会員の方々へ早めに情報提供してもらうように体制を整えています。

 

事務局長:60代の会員の方もいらっしゃいますが、後継者の方はいらっしゃいますか。

 

佐々木会長:もちろん、大丈夫です。役員に若い方も入ってもらっています。最近心掛けていることは、聞いた、聞かないということが無いように、文章に残すことも大切だと思い、文章に残すようにしています。また、新しく入った方の意見も取り入れながら、日々、更新していっています。更に役員間の交流を深めるため、役員間の飲み会も開いてワイワイ楽しくやっています。

 

事務局長:サロンを見学させていただきましたが、皆さん楽しそうですね。

 

佐々木会長:年に2回、今回のようなサロンを開催しています。開催にあたっては、最初に、さとう宗幸さんの「あ・り・が・と・う・の歌」を皆で歌って、次に青春「青春とは心の若さである」サミュエル・ウルマンの詩を朗読しています。 こういった雰囲気作りを大切にしています。また同じゲームでは飽きてしまうので、会員の方のアイディアを取り入れながら、遊びやゲームを更新させています。また、ちょっとした景品を準備し、わなげをする時は、自分で計算するようにしながら頭や身体を使うようにも工夫しています。最初は、緊張気味だった方も、話をするようになり、また笑顔も増え、変化を感じています。

 

事 務 局:先ほど、サザエさんの踊りを見せていただきましたが、どなたの発案ですか。

 

 

佐々木会長:昨年のシルバーフェスティバルの時は、多賀城市から衣装をかりて、10名で踊りを披露しましたが、今年は、宮城野区から半纏を借りて、サザエさんを踊ろうということに決まりました。参加者も20名ほどに増え、皆さんのやる気が感じられています。  

 

● 福室青春会では必要の都度、役員会を開催し、役員間の意思統一、情報共有を図られているとのことです。役員会では様々な意見を伺いながら、役員全員が共通認識に立ち、同じ方向を向いて活動ができるよう努めていらっしゃるとのことで、役員全員が一枚岩となった盤石の組織運営が実現されています。さらに、役員間でLINEのグループを作っているとのことで、情報伝達の即時性も確保されています。

  行事の実施にあたっても、会長の独断や前例踏襲で決めるのではなく、例えば旅行に関しては、参加者が少なかったことから、十何か所の中から、会員の皆さんの意見を取り入れて行先を決めたり、周知期間を十分に確保したことにより、多くの方の参加が得られたとのことです。また、訪問当日行っていたサロンに関しても、内容がマンネリ化しないように会員のアイディアを取り入れ、常にアップデートしているとのことで、この、会員が気軽に意見の言える雰囲気、そしてそれを積極的に取り入れる佐々木会長のスタンスがクラブ全体を良い方向に導いているのだと強く感じました。

  単老が解散・消滅する原因の一つに、会長の後継者がいないということがありますが、お話を伺っている最後に「福室青春会ではそのような心配はありません」と佐々木会長が語られていたのが、たいへん心強く、印象に残りました。