日 時 令和7年9月6日(土)10:00~12:30
場 所 高森憩の家
訪問者 曽根事務局長 五十嵐活動推進員
● 単老訪問第2回目の今回は、泉区の高森春秋会を訪問させていただきました。当日は、高森憩の家を会場に、誕生会が開催されており、おはなしもこもこ会による、朗読や手あそび、お手玉あそび等で会員の皆さまと一緒に楽しいひと時を過ごさせていただきました。誕生会終了後、永野会長と意見交換、情報交換を行いました。その内容は以下のとおりです。
事務局長:いろいろお話を伺えればと思います。基本的には実態調査票を元に現状を伺いたいと思っています。まず、会員を他の地域から受け入れ可とされていますが、会員全体に対する人数はどのぐらいですか。
永野会長:会員57名(一人減)に対し、地区外は18名になり、囲碁と麻雀に集中しています。平均年齢は75歳の方が活動しています。
事務局長:60代の会員の方が4名いますが、加入した経緯等お話ください。
永野会長:サークルの見学はもちろん、会員の口コミ、他地域の方の紹介等があります。
事務局長:比較的若い年代の会員の方が多いようですが、会長の後継者の候補者はいらっしゃいますか。
永野会長:副会長、会計、班長等はもちろん、今年度はサークルのリーダーも役員として迎え、年間行事を役割分担し出発しました。私は、この地域で先輩方から育てられ支えられ活動してきています。その力が基盤となり、現在に至っています。この高森春秋会には、男女とも経験豊富な方がそろっており、どなたでも次の世代を背負ってくださると確信しております。このクラブでの全体行事に力を注ぎ、また、地域の一人暮らし、高齢世帯に目を向ける、そんな機会を心がけていきたいと考えています。
事務局長:会報を年12回発行していますが、担当はどなたですか。
永野会長:今のところ、私が以下を目指して毎月の発行を担当しています。
①仙老連・泉区老連等の情報がメールで届く
②資料を用意し全会員にお知らせをする準備
③活動報告・企画のお知らせに取り組む等
事務局長:会員からの評価が高い行事等に、敬老会、新年会は年1回、春秋の旅行会、誕生会がありますが、回数等を教えてください。
永野会長:敬老会・新年会は年1回です。春の親睦旅行(一泊)、秋の親睦旅行(日帰り) を行っています。ミニ喫茶・誕生会は地区ごとの担当とし、年4回行っています。
事務局長:独自性の高い自慢の行事の中に、ミニ喫茶と誕生会とあり、対象者が、会員、地域住民と記載されています。対象者は会員以外も含めて声掛けしているということですか。
永野会長:ミニ喫茶・誕生会は口コミで、地域のどなたでも将来を見越してお誘いしています。
また、母の日には、一人暮らしの方が多くいますので、当日在宅者のみですが、お花を差し上げています。対話を通し喜びと笑顔が見られ、私たちも嬉しいかぎりです。
事務局長:廃止も含め見直しを考えている行事等は、廃止というよりもブラッシュアップの意味でしょうか。
永野会長:会員の協力でなんとか実施していますが、高齢になり今後の活動に不安を抱えている現状があります。憩の家の花壇づくり、駐車場の草刈り、地域の花壇のネットワーク、一斉清掃、交通安全、センター祭、地域の行事への参加要請等にやっと答えています。他団体との連携も必須であるため、健康づくりを担いながら頑張っているところです。
事務局長:健康麻雀の実施状況を教えてください。
永野会長:月平均16名、4卓で行っています。
事 務 局:会員増強策の中に、2年間の交渉の結果、駐車場を新設された経緯を教えてください。
永野会長:元々は3台分のスペースしかなかったのですが、お隣にあったゲートボール場は使用していないので、仙台市へ2年がかりで粘り強く交渉し、10台分のスペースを確保できました。隣接している幼稚園の駐車場を通らせてもらうため、幼稚園の行事があるときは、車の乗り入れは控え活動を自粛しています。ここの憩の家に入る南側入口は、急な階段になっているので、足の不自由な方が上がってくるのは大変です。駐車場の確保は重要です。
事務局長:若手会員意識調査を参考に太極拳、民謡サークルを立ち上げましたが、いつ頃から活動していますか。
永野会長:太極拳は令和5年から、民謡サークルは令和6年から活動を開始し、楽しんでもらっています。
● 訪問日に行われていた誕生会は、手作りのプレゼント、手作りの昼食、お手玉
を使ったゲームなど、当日参加されていた会員の皆さんが心から楽しそうに活動
されていたのが印象的でした。永野会長が行事ごとに担当を決めて役割分担をし
ており、会長の負担軽減にもなりつつ、会長が「仕切る」のではなく「一緒に楽
しむ」というスタンスも感じられ、これがクラブ全体の活性化にもつながっている
のだと実感しました。
憩の家の駐車場確保に奮闘された様子や、様々な事柄に試行錯誤をされている
様子などを伺うにつれ、永野会長は心から高森春秋会のこと、会員の皆さんのこと
を考えて行動されているのだという気持ちがひしひしと伝わってきました。
また、若手会員意識調査を参考に太極拳、民謡サークルを立ち上げるなど、時代
のニーズを捉えた対応も、他の会長さんの参考になるものだと思いました。さら
に、老人クラブだけでなく、地域全体の高齢者にも目を向けて活動されている様子
は、今後の老人クラブに求められる姿を、正に先取りしていると感じました。
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